技術者視点から見たアキバ大好き!祭り2014winter
秋葉原で年に2回、ベルサール秋葉原で行われているアキバ大好き!祭り。 秋葉原にまつわる店舗が出店して、アキバを盛り上げる目的で開催されています。
Beaconに関する出展もあって、ちょっと体験したくて参加してみました。 このアキバ大好き祭りの2014を、技術者の視点からウォッチします。
今回で3年目5回目を迎えるイベントです
アキバ大好き祭りは、今回で5回目を向かえます。1回めが2012年1月で、2回めが2012年8月、3回めが2013年1月、4回めが2013年7月、そして今回なので、だいたい冬と夏に行われます。 アキバ大好き!祭りのホームページからその開催意義を引用すると
電気の街、アニメの街、ホビーの街、アイドルの街、グルメの街。そんな濃いアキバを一堂に集め、子供から大人、性別、国籍を問わず、好きなものに熱中し大きな声で「大好き!」と言える、アキバの魅力を大解放するイベントです。
だそうです。
地下1階はマニアックなブースが多い
地下1階はマニアックなブースが多かったのですが、入って左側の3Dプリンター体験ブース、そこから順番にミニ四駆コーナー、ハンダづけコーナー、ハイパーヨーヨーコーナー、声優体験コーナー、といった、体験型のコーナーが続きます。 技術者として見ておきたかったブースは、3Dプリンターコーナー。 3Dプリンター自体が割と一般的に浸透し始めてきましたが、モデルを作ってプリンターで出力を始めたらあとは待つだけ、みたいな結構気軽に作れるみたいです。 モデリング自体は大変そうというイメージですが、この辺はモデリングツールでグリグリ作ってくみたいです。
出力を開始した状態。まずは土台をしっかり作るところから始めるそうです。 「コレ」が出来上がるまで2時間弱とか言ってました。
鳥かごを作っているところを横から。かご状だけど、それを作るのが難しいので、支えも併せてつけて、あとから外すそうです。 こっちの鳥かごをつくるのが3時間半ほどかかるとか。2時間出力した段階でこの状態だそうです。 ちょっと黒い箇所が被ってて見づらいですが、赤い鳥かごの右端の部分が出力している箇所です。
なお、この3Dプリンターは、ヨドバシカメラでも購入でき、だいたい20万前後といったところだそうです。 マイクロボード・テクノロジー社のAFINIA H479という機種です。
VR世界ももうすぐそこの手の届く範囲です
会場内でひときわ長蛇の列ができていたのが、Oculus Riftの体験ブースです。 Oculus Riftとは、Oculus VR社の開発したVRヘッドマウントディスプレイ。 他のヘッドマウントディスプレイと違い、VR、バーチャルリアリティ空間を体感できます。
当日は、まだこの市販されていないOculus Riftの日本ユーザー会(Ocufes)が主導のもと、体験会を行っていました。 魔女の宅○便みたいな感じでほうきに乗ってみるとか、スキーの滑走とか、そういった細かいミニゲームを幾つか体験できます。 なお、この体験ブースをアキバ大好き祭りの会場を主に、秋葉原のお店4店舗に分散し、同時に体験会を行っていました。 このOculus Rift、開発キットとしてなら購入できるみたいです。300.00USDに送料が入って、だいたい日本円で4万弱といったところ。 思ったよりも個人でも購入しやすいところまで来ている感じがします。
熱暴走するのか、ユニット部分をサーキュレーターで冷やしてる様子が見られます。
このへんはCES2014で展示される「Crystal Cove」あたりではよしなになってるのでしょうかね。
※追記(1/18) 熱暴走する、は勘違いという意見を伺いました。サーキュレーターで冷やしていた理由をお教えいただけると幸いです。 暴走はしないけど熱くなるから、なのでしょうか・・・
※さらに追記(1/20) サーキュレーターは飛行している飛躍感を出すための演出道具だったそうです。 すいません、位置的に勘違いしてました。申し訳ありません。
いよいよ本命のBeaconラリー
弊社でも、iBeaconの勉強会を開催したり、iBeacon的なサービスに対しての関心度が世間的に高いのは肌で感じられますが、こうやって技術的に対外に出てくるのはまれです。 日本Androidの会秋葉原支部さんが出展。NFCタグを毎回販売しているブースです。
肝心のBeaconですが、チェックポイント自体は非常に小さな箱状のものです。 専用のアプリケーションをインストールして立ち上げておくと、チェックポイントが済になっていく形です。
ただ、このBeaconラリーに参加できる条件は非常に厳しいです。 Android4.3以上で、Bluetooth3.0以上という、OSだけでもかなりの端末が限定されます。 現状だと、Nexus5/7/4、及びGalaxy Jや、Galaxy Note3といった最新端末でしか体験できません。 話を聞いたところ「メーカーが出してるsdkとか使えば4.2以下でもなんとかなるけど、それでは面白く無いでしょ?」とのこと。一理ある。 というわけで、さっくりと会場内に設置されたラリーポイントを巡ってみました。 使った端末は、Nexus5です。
左上が会場でBeacon端末に携帯をかざすとインストールされてないと飛ばされるアプリインストール画面、 右上が会場内でオータムリーフブースでチェックインした時のアクション、 左下がアプリをアクティブにしていない時に通知される様子、 右下が全部のアクセスポイントをチェックし終わったら表示される画面です。
ラリーが終わった後に、もう一度日本Androidの会ブースに戻ると、別のアプリにてRally Checkを行います。 すると、どのBeaconにどの時間に通過したかというのがわかります。 最後の.0.2や,0,4といったところがMajor/Mynorですね。 ここの違いでどのチェックポイントを通過したかを管理しています。 ※アプリ内で確認できるようにしてくれると、嬉しいです(^^;
Beaconの精度がちょっと気になったのが、はじめの日本Androidの会ブースから、2つ隣のブースのチェックポイントが認識できた点。 1つ隣を飛ばして2つ隣が取得できたあたりに、Beaconの出力の設定を調整しないとブース単位でのラリーは難しいなぁ(特にアキバ大好き!祭りの場合、ブースが割とひしめきあってますし。)は感じました。 あと、地下1階のラリーポイントが、ちょっと奥まったところにあったため、人通りの多いところではBeaconが反応しなくて困るといった事象が発生しました。 こういったトライテストは、実用化する上で試験を重ねないといけない箇所だと思います。 弊社でもBM1を購入しており、試験出来る環境はあるので、いつかまとめたいなぁ。
なお、このラリーに参加する人は非常に少なく、11日の15時半の時点で5人目でした。 iOS版のアプリが間に合わなかったので参加人数自体は少なかったですが、注目度は悪くなく、この分野はまだまだこれからって感じですね!